私のメール環境は、実家サーバで動かしているPostfixとcourier-imapを用いており、配送されてきたメールの一部はtransportを利用してQuickMLに転送してML運用している。先日サーバを変更する前からこの構成で、変更後もそのまま同じものを使い続けているのだが、昨日「MLが配送されない」との報告を受けたので、原因を調査。
まず、QuickMLが起動していないことが判明。手動で起動してもデーモンが残らない。設定ファイルを見てもまずそうなところはない。旧サーバで動いていたものをそのままもってきてるので、当然動くはずなのだが、なぜか動かない。そこで、設定ファイルに書いてある各パスを確認してみたところ、ディレクトリやファイルのownerが数字ででていることがわかる。どうやらユーザを作る必要があったらしい。ユーザを作成したところ、デーモンとして動作するようになった。
次に、MLアドレスにメールを投げたのだが、配送されない。ログを見る限り、どうやらtransportが効いていない。よく見ると、transportはあるが、transport.dbがなかった。
# postmap transport
で、transport.dbを作成。ようやく配送された。
と思ったのだが、どうやら他のメンバーには配送されてなかったらしい。ログを見たところ、
fatal: unknown service: smtp/tcp
というエラーが発生していることが判明。どうも外部へのSMTP配送に失敗しているらしいことがわかった。このエラー、main.cfでchroot設定しているにもかかわらず、chroot環境が存在しない場合に発生するらしい。Postfixのソースを取得し、ビルドツリーの
examples/chroot-setup/LINUX2
をシェルスクリプトとして実行することで、chroot環境を作成。Postfixを起動し直し、外部に配送されることを確認。
それにしても、Momongaのデフォルト設定でmain.cfがchroot設定されているにも、chroot環境が用意されていないのはなぜなのだろうか。はたまた、何らかの理由でchroot環境が構築されなかっただけなのだろうか。インストール前はchroot環境で動いていたので、おそらく後者なのだろうが、腑におちない。
*Messages* の更新情報取得には、antenna.lirs もしくは index.rdfをご利用ください。 豪傑アンテナ の LIRSからも取得可能です。
その節は、厄介をかけましてどうもすみませんでした。