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書いてる人: しまだみつのぶ (aka. simm, saica)

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2009年01月05日 (月) [長年日記]

1 [Linux] Xubuntu で GW-US300MiniS を使えるようにする

自宅環境の Xubuntu で IEEE802.11n が使用できるようにしたい。 ということで、手元にあった PlanexGW-US300MiniS を使えるようにしてみた。

やったこと

いろいろ調べて試したところ、

にある情報で、手元の環境で成功した。具体的には、以下のとおり。

  1. ドライバのソースをダウンロードし、展開する
  2. 展開したドライバのソースツリーにある config.mk と rt2870.h を編集
  3. コンパイル、インストール
  4. リブート
  5. NetworkManager で無線LANの接続に必要な設定を行う (詳細は割愛)

以下、詳細。

ダウンロード

RalinkのLinuxサポートページ に、ドライバのソースがある。この中にある RT2870USB(RT2870/RT2770) のドライバをダウンロードし、

tar xvjf 2008_0925_RT2870_Linux_STA_v1.4.0.0.tar.bz2

で展開する。

rt2870.h の編集

2008_0925_RT2870_Linux_STA_v1.4.0.0.tar.bz2 そのままでは、GW-US300MiniS が認識できない。そこで、認識できるよう、include/rt2870.h の

{USB_DEVICE(0x2019,0xED06)}, /* Planex Communications, Inc. */ \
{USB_DEVICE(0x2019,0xAB25)}, /* Planex Communications, Inc. RT3070 */ \

の間に

{USB_DEVICE(0x2019,0xAB24)}, /* Planex Communications, Inc. GW-US300MiniS */ \

の1行を追加する。

config.mk の編集

rt2870.h を編集すれば、OSは認識するようになる。しかし、これだけでは、Ubuntu/Xubuntu のデスクトップが使用するNetworkManagerは認識してくれない。そこで、os/linux.config.mk を編集する必要がある。具体的には

HAS_WPA_SUPPLICANT=n
HAS_NATIVE_WPA_SUPPLICANT_SUPPORT=n

HAS_WPA_SUPPLICANT=y
HAS_NATIVE_WPA_SUPPLICANT_SUPPORT=y

にすればよい。

コンパイル、インストール

シェル上で

sudo make
sudo make install

とする。最初のmakeの時点で sudo をつけているのは、そのままではビルドエラーになってしまうため。ビルドしてできた rt2870sta.ko を /tftpboot にコピーするようになっているようで、これを解消するために /tftpboot に一般ユーザーの書き込み権限を与えておけば、sudo する必要ないかもしれない(他に何かroot権限が必要なものがあるかもしれない。そこまでは調査していない)。

注意事項

この記述は、2009年1月5日現在の情報であり、ご覧になられている時点では、情報が古くなっている可能性があります。ご了承ください。


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