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書いてる人: しまだみつのぶ (aka. simm, saica)

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2006年09月18日 (月) [長年日記]

1 [comp] SMTP AUTH via SSL

先日IMAP4の通信経路をSSL化したが、SMTPの通信経路はSSL化していない。そこで、今回はSSL化を行うことにする。ただし、単にSSL化するだけでは安全ではないので、SMTPに認証をかける。

最近のpostfixは、dovecotが提供するSASLを用いてSMTP AUTHが実現できるため、その方針で行う。

dovecot SASL を postfix 向けに公開する。

/etc/dovecot/dovecot.conf に、以下の設定を追加する。

auth default {
  mechanisms = plain login
  socket listen {
    client {
      path = /var/spool/postfix/private/auth
      mode = 0660
      user = postfix
      group = postfix
    }
  }
}

この設定を追加し、

# /etc/init.d/dovecot restart

で設定を有効にする。

postfix で dovecot SASL を用いた SMTP AUTH を有効にする

/etc/postfix/main.cf に、以下の設定を追加する。

smtpd_sasl_auth_enable = yes
smtpd_sasl_security_options = noanonymous
smtpd_recipient_restrictions = permit_mynetworks,permit_sasl_authenticated,reject
smtpd_sasl_type = dovecot
smtpd_sasl_path = private/auth

古い Outlook Express で接続する必要がある場合は

broken_sasl_auth_clients = yes

も追加する。

この設定を追加し、

# /etc/init.d/postfix restart

で設定を有効にする。

postfixでSSLおよびTLSを有効にする

以下の対応を行う。

  • 証明書を設定
  • SMTPSを許可
  • submissionポート接続を許可

SMTPSとsubmissionは、いずれか一方のみ行えばかまわない。

もちろん、上記設定後、

# /etc/init.d/postfix restart

で設定を有効にする。

証明書を設定

/etc/postfix/main.cf に、以下の設定を追加する。

smtpd_tls_cert_file = /etc/ssl/certs/server.crt
smtpd_tls_key_file = /etc/ssl/private/server.key
smtpd_tls_CAfile = /etc/ssl/gouketsuCA/cacert.pem

先日作成したサーバ証明書と秘密鍵、CA証明書を設定。

SMTPSを許可

/etc/postfix/master.cf の設定を書き換える。

smtps    inet  n       -       -       -       -       smtpd
  -o smtpd_tls_wrappermode=yes -o smtpd_sasl_auth_enable=yes

上記記述がデフォルトでコメントアウトされているので、行頭の"#"をはずす。

submissionポート接続を許可

/etc/postfix/master.cf の設定を書き換える。

submission inet n      -       -       -       -       smtpd
  -o smtpd_etrn_restrictions=reject
  -o smtpd_enforce_tls=yes -o smtpd_sasl_auth_enable=yes

SMTPS同様、上記記述がデフォルトでコメントアウトされているので、行頭の"#"をはずす。

あとは

MUAの設定を、IMAPとSMTPの接続にSSLもしくはSTARTTLSを使うよう変更するだけ。

参考サイト

主に、Postfixのぺーじで公開されている、以下に示すPostfixドキュメントの和訳を見ながら設定を行いました。作者および訳者、サイト運営各位に感謝致します。


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